風力発電事業のいま
日本の電源構成の推移
2011年以降、原子力発電の比率は著しく低下し、化石燃料による発電方法が増加する傾向にありました。
しかしながら、昨今の世界的な脱炭素の動きを受けて脱化石燃料の動きが加速し、一方で太陽光・風力をはじめとする再生可能エネルギーの活用が注目を浴び、国内で急速に導入が進みました。
そのため、この10年間で電源構成は大きく変容し、再生可能エネルギーの存在感が増してきています。
海外の風力発電設備導入量
全世界的な脱炭素の潮流の中、風力発電は代表的な再生可能エネルギーの一つとしてヨーロッパを中心に開発が進められてきました。
風力発電を取り巻く大きな変化として、洋上風力発電の拡大とそれに伴う風車の大型化による1基あたりの発電量の増加、およびプロジェクトの大型化が挙げられます。陸上風力発電は風況の良い用地の確保や、風車建設時の機材搬入が大きな課題ですが、洋上風力発電では、このような制約も緩和されます。
風力発電は、今や世界中で広く導入され、その市場は着実に成長しています。
日本の風力発電設備導入量
日本国内においては、世界的な風力発電の導入ペースと比べると、緩やかな導入傾向ではありますが、毎年着実に陸上風力発電の新規設備導入が行われており、2020年においては従来の2倍の設備導入が達成されています。他方、国内における洋上風力発電については、足元、市場の整備と新規開発が進められている状況であり、政策・制度設計を含めた整備が政府主導で進められています。
これを受け、当社をはじめ、様々な事業者が洋上風力発電事業に名乗りを上げており、今後も継続的な風力発電の設備導入量の規模拡大が期待されます。
コスモエコパワーが行ってきた事業について
当社は、温室効果ガスの排出量削減を目指す「京都議定書」が採択された1997年、専業の風力発電事業者として創業し、当時、国内での実績がまだ少なかった風力発電の導入促進、普及啓発の先導的役割を担ってまいりました。
これまでに、各地での立地調査や風況調査から始まり、設計、建設、保守・点検、運転管理に至るまで、一貫して実施する自社体制を構築してまいりました。現在はコスモエネルギーグループの一員として全国に設備容量約30万kWの発電所を有し、地域や土地所有者の皆さま、各自治体のご理解ご協力を得ながら、いままでも、またこれからも、更なる地球温暖化対策としての風力発電の導入を推進してまいります。