コスモエコパワー株式会社の地元関係者のインタビュー
地域の皆さまとともに

地元関係者のインタビュー

地域の様々な方たちに支えられて
度会町役場 みらい安心課 山下課長へのインタビュー

三重県南勢地域初の大型風力発電となる度会ウィンドファーム。
度会町のほぼ中央に位置する日の出の森~獅子ヶ岳周辺尾根部に立地しており、年間を通じて安定した風が吹くことが特徴です。
今回、計画当初より、度会町役場の担当窓口としてご尽力いただき、地域の方々との調整を中立的な立場から見守っていただいた、度会町役場 みらい安心課の山下喜市課長に、計画段階の苦労話と、運転開始後の様子をインタビューさせていただきました!

(※コスモエコパワー株式会社 インタビュアー:豊田友里加)

コスモエコパワー地元関係者のインタビュー

豊田: こんにちは! 今日は、今から約15年前の2007年頃より、度会ウィンドファームの建設計画が立案されてから現在に至るまでの様々なお話を聞かせていただきたいと思います。それでは山下課長、どうぞよろしくお願いいたします。

山下課長: こんにちは。よろしくお願いいたします。

豊田: まず、風車の建設計画が立案されてから、役場担当として、どんなご苦労がありましたでしょうか?

山下課長: そうですね。大きな予算が伴う事業であることから、賛成派・慎重派含め、様々なかたの声を聴きながら中立の立場を崩さず推進するのが難しかったです。慎重派の声としては、やはり地域の方々の環境を不安視する声が多く、幾度か地元説明会にも参加しましたが、騒音や低周波への不安、景観への違和感を示す声が多かったです。

豊田: そんなご苦労があったのですね。

山下課長: はい、でも一方、一部のかたから「大変な立場やな」とねぎらいのお声をいただいた時はありがたかったです。

豊田: はい、我々も役場の方々には、色々とご尽力いただいてとても感謝しています。それでは、実際に風車が建ってから、何か変わったことはありましたか?

山下課長: 事業開始時は、その多くを御社側で受け止めていただいたのか、思ったより苦情は少なく、むしろメンテナンスでの停止中に「何番目の風車が止まっているが大丈夫か?」といった声のほうが多かったです。

豊田: なるほど。地域の皆様にも見守っていただいたことがよくわかり、とてもありがたいですね。

山下課長: 近鉄電車や高速道路からも風車が見えるようになったことで、度会町の位置関係が明確になり、町のPRにも寄与しています。また、展望台を造っていただいたことで、企業の森の実施地にもつながり、環境教育も出来るようになりました。
また、明らかに日の出の森を目指す車や自転車が増えたことも実感しています。

豊田: そうなのですね。弊社のサイトがそのように使っていただけていることは、とても嬉しいことです!

コスモエコパワー地元関係者のインタビュー

豊田: 一方で、風車が建つ前は、環境への影響を懸念する声が多々あったようでしたが、実際に風車が建ってみて、地域の皆様にはどのように受け入れられていますか?

山下課長: そうですね。風力発電や太陽光発電=自然破壊、といった思考があるのは今も変わらないと思います。一方、メンテナンス作業での工事車両の出入りや、その際に通行止めがいくらかあり、地元や、たまたま通りがかった人には迷惑になることもあろうかと思いますが、環境への影響を懸念する声は特にないです。

豊田: それを聞いて安心しました! それでは、今後、風車を活かした町づくりを、どのように考えていらっしゃいますか?

山下課長: 度会町に風力発電やソーラーパークができたことをきっかけとして、再生可能エネルギー事業も進み、度会町が「再エネの町」として認識されたことは、町づくりにも大きく影響しています。
再エネをうまく地域に還元できないか?との模索を行いながら、単に企業誘致を進めるのではなく、心豊かに暮らせるベッドタウンとしてPRするよう変わってきました。再生可能エネルギー電力をふるさと納税の返礼品にも登録することができたことも大きいですね。

豊田: そのような変化が起こっているのですね! それでは最後に、コスモエコパワー株式会社へ伝えたいメッセージはありますでしょうか?

山下課長: 林道については幾度も議論も交わし、ご無理申し上げてきましたが、管理の協力をいただいていることで、適正に保全されている林道に贈られる農林水産大臣賞を昨年に受賞することができ、三重県にとっても度会町にとっても誇らしくありがたいと感じております。また、今後の写真コンテストの開催も含め、小さな町に協力いただいていることに感謝しています。

豊田: 私たちも、これからも町の発展に貢献できるよう努めて参ります! 今回は、大変貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

山下課長: ありがとうございました。

インタビュー編集後記

今回インタビューさせていただいたことで、「ひとつの地域に風車を建てる」ということは、本当に地域の皆様お一人お一人の協力があって、初めて建設に向け着工することができる、ということを改めて実感致しました。
日頃、地元でもご尽力いただいている山下課長は、お写真通りのとても温かい人柄で、今回のインタビュー取材にも快くご協力していただきました。
私たちコスモエコパワー株式会社も、引き続き、度会町の新しい町づくりに少しでも貢献できる存在になれたら嬉しく思います。
これからも、末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました!